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突然の吹雪。ホワイトアウト。
顔に張り付く雪は溶けて、氷となり、痛みすら伴う。
精霊達がこれ以上山へ登るな、と怒っているのだろうか。
それともいたずらが好きな妖精達が飛び交っているのか。
いずれにせよ、この風雪を避けなければならない、そんな事を考えている時だった。
★ニュアージュ...★ユピテル...★アネルカ...
人の影が見える。そして横穴も。自然の驚異を凌ぐには打ってつけだ。
思わず声を上げそうになったわけだが、ここは雪山。それだけは避けなければ。
近づいてみれば、先日氷結の森林で出会ったニュアージュだった。
そして、一番最初に横穴を見つけたエルフ―アネルカ―と出会う。
風の入り込まない場所は随分と温かく感じる。自然の驚異の中で自然の守りの強さに出会った瞬間である。
一息。
自分の今の状態を考えてみる。
この猛吹雪。 もし精霊の怒りなのであれば、これ以上の登山は危険を孕む。
そんな想いもあってか、冒険者について話を出してしまう。
私が見てきた冒険者にも色々といた。
しかし、冒険者は冒険する事に意味があるのであって、命知らずな事をしたりすべきではないのだと思う。
命あっての物種。
冒険する時にはこの言葉を常に心に留めている。
そんな事を語っていたら、ニュアージュに掴まれて、少し……いや、かなり驚いてしまったわけなのだが。
話は続き、命知らずに禁忌を犯した者の話となっていく。
最中、ニュアージュが「我はアネルカとユピテルに、その様な冒険者にはならないと誓うのである。我はその様な禁忌の術は使えないと思うのであるが、堕ちてしまう様な者にはならないのである。」……と。
私は地方への派遣や冒険の中で堕ちた魔術師達を見てきた。悲しい最期も。
出来るものなら、私が知っている者だけでもそうはなっては欲しくない。
所詮はエゴ、だろうかな……。
それにしても、アネルカの淹れてくれたコーヒーは美味かった。